生活保護の水際作戦とは?理由や対策、事例について

生活保護の水際作戦とは?

生活保護を申請しに来た人を窓口で色んな手法を駆使して食い止める手段として水際作戦という言葉が使われています。もちろん決して良い言葉ではないことは、言うまでもありません。

実際、受給窓口でどんな塩対応をされるかというと・・・

■住所が無い人は申請できません。
■申請書は渡せません。
■まずはハローワークに行って仕事を探してきてください。
■今日は申請する人が多いので、また別の日に来てください。
■生活保護の申請はまず通りません。
■制度についての話を延々と続けられる。
■別の部署に行ってくださいと、たらい回しにされる。
■申請書類のミスを指摘し、簡単には申請できないように仕向ける。

こんな感じですが、その他もっと多くの仕打ちを受けることがあります。しかし、ここで挫けてしまっては意味がありません。そもそも生活保護制度は国民の権利なので、条件さえ整っていれば申請するのに何の問題もありません。むしろ、こんなことを言われたり、されるようないわれはないんです。堂々と~というとなんですが、冷静に対応するのがベストでしょう。そもそも申請をするのは自由なので、申請を阻むのは違法です。

まぁ、生保のお金は国税から出ているということもあるので、気持ちは分からなくもないです。しかし、生活保護のお金は福祉事務所が売り上げたお金ではないですし、ケースワーカー個人が出費している訳ではないので、そこまで言われる筋合いも無いんですけどね(笑)。
条件が整っているのになんやかんやと難癖をつけてくるのであれば、法テラス(日本司法支援センター)などに相談したり、生活保護の申請を代行してくれるところもあるので、頼ってもいいかもしれません。

生活保護、水際作戦の理由

政府の財源とはいえ無限にある訳ではないので、生活保護者が少なければそれだけ別のことにお金を回せるのはよく分かります。少しずつでも保護者が減ることは良いことなので、減らしたいという気持ちも分かります。世の中からホームレスや保護者がいなくなり皆が普通に働ければいいのですが、現実的にそんなことはありえません。怪我をして体が不自由になった方もいれば、生まれた時から障害がある方もいます。最近では心が壊れた方も多くなってきており、そのような社会的弱者の方々に無理強いして働かせるのはナンセンスだと思います。そういうことから、役所(福祉事務所)は、できるだけ生活保護者を少なくしたいので、水際作戦を取ることもあるようです。

生活保護、水際作戦の対策と事例

まずは、冷静に対応することが必須です。決して激昂してはいけません。落ち着いて慎重に対処しましょう。事前に頭の中でシミュレーションしていくのも良いでしょう。いくつか対処法を記載してみますので、参考にしてください。

【事例と対策】(一言一句合っている訳ではありませんが、こんな感じです)

■住所不定だと申請できません・・・こちらの福祉事務所で申請できるはずです。
■ハローワークに行ってきてから来てください・・・後でハローワークに行くので、まず申請します。
■申請書は渡せません・・・違法です。
■あなたでは生活保護は通りません・・・申請するので調査してから判断してください。
■健康で働ける人は申請できません・・・健康とはいえ生活に困っているんで申請します。

という感じでしょうか?くどくなりますが、申請を拒否するのは法律違反です。

 

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