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生活保護、扶助の種類や扶助費(額)など

生活保護、扶助の種類は?

生活保護における扶助の種類ですが、「一般扶助」(8種)から「一時扶助」まで幅広くフォローしてもらえるありがたい制度です。以下、分かりやすく解説してみましたので、是非参考にしてください。

生活扶助

食べ物、着る物、電気、ガス、水道代など、暮らしていくために必要不可欠なもの。地域によって異なりますが、水道代に関しては減免されるところもあります。その他の光熱費に関しては免除はありません。

教育扶助

学費や教科書代、給食費など子どもの教育に欠かせないもの。小中学校に入学した際の教材費、学習支援費、給食費など多岐にわたって支給してもらえます(基準額あり)。

※少し教育扶助からは離れますが、改正生活保護法で「大学進学の一時給付金」が成立し、親と同居でも10万円、一人暮らしで30万円給付されるようになりました。少しとは言え、大学進学への道が開けたかもしれません。詳しくはコチラを参照ください。

住宅扶助

賃貸住宅の家賃、地代、家屋の補修ほか、居住するために必要な費用を負担してもらえます。また、転居しなければいけない場合の引っ越し費用、敷金・礼金、火災保険、更新料などについても負担してもらえます。

※生活保護を受給していても引っ越しをするのは自由です。ただし、引っ越しをする際の16項目の条件に当てはまる場合です。それ以外の引っ越しは基本的に自己負担になりますので、注意が必要です(何事にも例外はありますが)。

医療扶助

病気や怪我をしてしまった際の病院での診察、治療、薬などの費用を負担してもらえます。ただし、福祉事務所から指定されている指定医療機関でないと自己負担になってしまいます。美容医療や審美歯科など、病気ではないものは負担してもらえません(ホワイトニングやセラミック、インプラント治療など)。また、歯並びが気になる方には残念なお知らせですが、矯正も不可です。

※医療扶助の一つとして眼鏡を作ってもらえることもできるので、視力が落ちた、または乱視になってしまった方は是非!(上限額あり。どこの眼鏡店で作っても構いませんが、コンタクトレンズは基本的に不可)。詳しくはコチラを参照ください。

介護扶助

居宅介護、施設介護、住宅改修など介護サービスに関わる費用を負担してもらえます。

生業扶助

職業訓練など就労に関するスキル・資格取得などに必要な費用(高校は義務教育ではないため、生業扶助から支給されます)。

出産扶助

生活保護受給者で出産に関わる費用が無い時は、一定額の現金を支給してもらえます。ただし、出産扶助では「ここで産みたい」と思っても、指定の病院でないと出産できず、遠方になったりするケースもあります。

葬祭扶助

お葬式をする際の、葬儀、火葬などの費用を負担してもらえます。お葬式の際にいただいた香典は収入認定にはなりません(これを収入と言われたらびっくりです)。この葬祭扶助でお墓を建てたりすることはできません。あくまでも葬儀一式です。詳しくはコチラを参照ください。

生活保護の一時扶助(入学準備金など)

一時扶助

臨時でお金が必要になった時に、申請して認められれば支給してもらえます(布団、家具、家電ほか、住宅維持費、家具什器費など多数)。

入学準備金

小学校入学ではランドセルが。中学に入学したら制服が必要です。そのための費用一式は一時扶助の入学準備金から支給されます。

生活保護、扶助費(額)について

一般的に生活保護費は級地によって異なります。生活扶助、住宅扶助などは分かりやすく、大都市(1級地)と3級地(地方都市)ではかなり異なります。これは食費や家賃などの生活費が異なるためで、1級地は高く、3級地であればいただける額は低くなります。また、世帯の構成人数でも異なりますし、母子家庭であれば「母子加算」があり、障害者であれば「障害者加算」などもあります。さらに、雪の多い地域に行けば「冬季加算」などの暖房費用も支払われます。

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