結婚した時は楽しいことも多く幸せいっぱいですが、夫婦とはいえ元々生活環境が全く異なるところで過ごしているため、お互いの粗が見えてきてしまい不愉快になることも。昨今では離婚は珍しくも何ともありませんが、これは生活保護を受給されている方も同じで、別居したい、または別居中、さらには離婚したいという方は多々います。さて、生活保護を受給されている方は、実際離婚時や別居時は生活保護費を受給できるのでしょうか?分かりやすく解説します。
生活保護を受給できる基本的な条件
生活保護の受給ができるかどうかは福祉事務所次第ですが、以下の条件を満たしていれば受給できる可能性があります(絶対ではありません)。
⚫不動産やある程度生活できる貯金、車などを持っていない。
※不動産は必ずしも売らないといけない訳ではありませんし、貯金も使い切らないと生活保護を受けられない訳ではありません。まずは福祉事務所に相談してください。
⚫働いていても居住地域の最低生活費に達しない。
⚫病気や怪我などで働くことができない。
⚫三親等の親族で扶助、援助してくれる人がいない。
という上記項目全てがあてはまれば、受給できるかもしれません。
生活保護は別居時に受給してもらえる?
夫婦で生活保護を受けていて、離婚を前提に別居することになった時の生活保護のお金はどうなるのでしょう。受給できる?できない?
「条件次第では受給されます」
➀もちろん別居することはできますが、引っ越しの費用を出してもらえるかは不明。
➁離婚後に夫婦共に働くことができなければ、別々で受給できる可能性もあります。
まずはケースワーカーに相談してください。
離婚して生活保護の受給をしたいけど・・・
基本的に生活保護の観点は「世帯」で暮らしていけるかどうかが判断基準となるため、現在別居中で離婚協議中ということであれば生活保護の受給申請は可能でしょう。ただし、体が悪い訳ではなく、健康的に働ける状態であれば、申請をしても落ちる可能性があります。あくまでも「地域の最低生活費に満たない」「体が悪くて働けない」「三親等に助けてくれる人がいない」「資産がない」というのが条件になるので、まずはそこをクリアーしないと生活保護の受給はできません。
別居婚でも生活保護の受給はできる?
「別居婚では受給できない」
夫婦は揃って生活するということが大前提になっているため、別々に居住して夫婦別々で生活保護費をもらうことはできません。