生活保護と高額介護サービス費の支給(現物給付)

歳をとるのは嫌ですが、介護が必要になるのは仕方がないですよね。生活保護受給者は高額介護サービスを受けられるのでしょうか?(生保の方は15,000円が上限額です)。

「受けられます!」

安心してください!高額介護サービスを受けられるんです。例えば生保を受けている方が20万円の高額介護サービスを受けたとします。その場合は9割を介護保険から給付され、残り1割を介護扶助から負担してもらうことになります。ここで問題なのが、残り1割というと20,000円なので、上限額15,000円を超えてしまっているんですね。さて、このような場合はどうするかというと、超過分5,000円は国保連(後述します)が介護保険への請求に切り替えてしてくれるんです。このように生保受給者が高額介護サービスの費用を超過するケースのことを、「高額介護サービス費の現物給付化」と呼んでいます。

生活保護、高額介護サービス費の返戻・返還

上記のように高額介護サービス費を超過したものに関しては、返戻・返還(払い戻し)されます。このような形で介護の扶助をしてもらえるため、自腹を切るということはなく、安心して介護サービスを受けられます。
ですので、本当に介護を必要としているのであれば、高額介護サービスをフル活用させていただいて、少しでも快適な生活を送りましょう。

生活保護、高額介護サービス費「国保連」

このサービスを検索していると「国保連」(こくほれん)という名前がよく出てきますが、一体どんな団体なのでしょうか?国保連というのは略称で、正式名称は「国民健康保険団体連合会」と言います。国保連は北海道から沖縄県まで、全国の都道府県に設立されています。

医療に係る診療報酬などが公正・適正なのか審査を行う、保険のレセプトの点検、介護保険事業、障害者自立支援事業その他、医療に係る審査、指導、育成などを積極的に行っており、日本の医療関係には欠かせない存在と言ってもいいでしょう。

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