生活保護の質問でよく年収の上限を聞かれますがこれは実は人それぞれなのです。
例えば世帯が1人の人と5人の人の年収の上限が同じだったらおかしいですよね。

生活保護、年収いくらくらい?

下記の項目を全部足します。(最低生活費算出方法

①生活扶助基準・・・第1類費:個人的経費(飲食物、被服費など)
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②生活扶助基準・・・第2類費:世帯共通的経費(光熱水費、家具什器費など)
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③加算額・・・障害者、母子加算(子供の数に応じて)
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④住宅扶助・・・家賃、地代(厚生労働大臣が定める額の範囲内)
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⑤教育扶助基準・・・小学校2,150円、中学校4,180円(その他給食費などの実費)
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⑥介護扶助基準・・・居宅介護などにかかった介護費の平均月額
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⑦医療扶助基準・・・診察などにかかった医療費の平均月額

それで出たあなたの最低生活費を算出し例えば仮に25万円だったとしましょう。

そして年収が20万円だった場合。

25万-20万円=5万円

よって不足分の5万円が支給されます。

もちろん超えていたらもらえません。

しかしこれはあくまでも年収の上限を計算するためのもので生活保護をもらうには条件があります

それはどうしても働けないからといった理由や親族からの援助がもらえない、資産がない、預貯金がないなどお金に換算できるものがない等の場合に限られます。

生活保護、年収制限は?

元々「生活に困窮しているから生活保護を受ける」のであって、高給取りと言われるレベルであれば生活保護の必要はありませんし、受けちゃダメです(笑)。生活保護は困っている人の制度ですからね。ところで、年収に制限はあるのか?ということですが・・・

「特にありません」

です。特に年収がなんぼ~というのが記載されている訳ではないので、「資産がなく」「頼れる親族もいない」「病気や怪我で働けない」「最低生活費に満たない収入」ということであれば、年収制限はありません。ただ、ここの「最低生活費」を満たしている場合は、もちろん受けられません。

生活保護、年収換算は?200万、400万?

上記したように、世帯の人数でいただける総額が異なるので、「いくら扶助してもらえる」ということは申し上げられません。住んでいる場所によって住宅扶助、生活扶助なども変わりますので一概には言えません。とはいえ、年収換算するといくらくらいになるのでしょうか?

【例1】北海道1級地の2
●高齢者単身:72,560円×12ヵ月=870,720円(年間)
●高齢者夫婦:114,270円×12ヵ月=1,371,240円(〃)
●標準3人世帯(子ども1人):139,960円×12ヵ月=1,679,520円(〃)
●母子家庭(子ども2人):134,430円×12ヵ月=1,613,160円(〃)

【例2】東京都1級地の1
●高齢者単身:75,060円×12ヵ月=900,720円(年間)
●高齢者夫婦:118,250円×12ヵ月=1,419,000円(〃)
●標準3人世帯(子ども1人):144,760円×12ヵ月=1,737,120円(〃)
●母子家庭(子ども2人):185,890円×12ヵ月=2,230,680円(〃)

というような金額が扶助され、これが基準額ということになります。これに母子加算やその他の費用が加算されるので最終的な合計金額はまちまちですが、基本的にはこの金額が基準になります。また、北海道も1級地2がありますが、同じ1級地でも東京都の1級地の1であれば200万円を超えることもあります。よく「生活保護費が400万円を超える(近くなる)」という話を聞きますが、1級地の1で母子加算を受けて、子どもの人数が多く、その他様々な扶助を合計すれば、年収換算400万円に達する可能性もありえます。

詳しくはこちらの級地・受給額を参考にしてください!

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